バチルスズブチルスが有効成分のバチスター水和剤
バチルスズブチルスは納豆菌の仲間で、自然界に広く存在する人畜毒性や環境への負荷が極めて低い微生物です。
バチスター水和剤はバチルスズブチルスを主成分とした微生物殺菌剤です。
既存剤に比べ大変安価な価格設定で更に使いやすくなりました。もちろん有機JAS対応の微生物殺菌剤です。
使用方法に「ダクト内投入」も登録されました。
商品の特徴
- 納豆菌の一種が有効成分なので、環境に対する影響、各種残留問題、人畜に対する毒性の心配がありません。
- マルハナバチ、ミツバチ、天敵などへの影響が少なく、環境に対する負荷の少ない環境保全型の防除剤です。
- JAS法に適合し、農薬散布回数にカウントされず、有機栽培・特別栽培農産物でも使用可能です。
- 予防散布でうどんこ病・灰色かび病・葉かび病に優れた防除効果を発揮します。
- 適用範囲が広範(野菜類)です。
- 処理時の煩雑な環境設定が不必要(但し10℃以上の温度が必要)です。
- 常温保存が可能です。
- 他の薬剤耐性菌対策に有効です。
適用病害虫と使用方法
2022/10/12付で、
作物名「トマト」及び「ミニトマト」(灰色かび病)の使用量に「450g/10a」(ブロアー等風による処理)を追加。
使用方法「ダクト内投入」の使用時期「発生前~発生初期」を「発病前~発病初期」に変更されました。
使用上の注意事項
- 本剤450g/10aを散布するときは、散粉機やブロアー等風による処理で実施すること。
- 散布液の調製は、本剤の所定量を少量の水に溶かし、次に所定量の水を加えよく攪拌すること。
- 本剤の有効成分は生菌であるので、散布液調製後はできるだけ速やかに散布すること。 また、開封後は使いきることが望ましいが、やむを得ず保管する場合には、 出来るだけ早く使い切ること。
- 本剤は保護作用が強く予防効果が主体なので、発病前~発病初期に7日~10日間隔で散布すること。
- 本剤を使用する場合、低温下(約10℃以下)では有効成分の活動が低下し効果が劣るので、低温が予想される場合には使用を避けること。
- 散布により、果実に汚れが生ずることがあるので、収穫期の散布には注意すること。
- 本剤は他剤と混用すると十分に効果が発揮されない場合があるので、注意すること。
- 本剤の使用に当たっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合には、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
- 適用作物群に属する作物又はその新品種に本剤をはじめて使用する場合は、使用者の責任において事前に薬害の有無を十分確認してから使用すること。なお、普及指導センター、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることが望ましい。
安全使用上の注意事項
- 本剤は眼に対して刺激性があるので、散布液調整時及び散布の際は保護眼鏡を着用して薬剤が眼に入らないよう注意すること。眼に入った場合には直ちに水洗し、眼科医の手当を受けること。
- 本剤は皮膚に対して刺激性があるので皮膚に付着しないよう注意すること。 付着した場合には直ちに石けんでよく洗い落とすこと。
- 散布の際は農薬用マスク、不浸透性手袋、ゴム長靴、不浸透性防除衣などを着用するとともに保護クリームを使用すること。
- 作業後は直ちに身体を洗い流し、洗眼・うがいをするとともに衣類を交換すること。
- 作業時に着用していた衣類等は他のものとは分けて洗濯すること。
- かぶれやすい体質の人は作業に従事しないようにし、施用した作物等との接触を避けること。
- 夏期高温時の使用を避けること。
農水省登録 | 種類名 | 成分含量 |
---|---|---|
第22793号 | バチルスズブチルス水和剤 | バチルス ズブチリスY1336株の生芽胞 1×10の9乗CFU/g |
毒性 | 危険物指定 | 性状 |
普通物 | - | 褐色水和性粉末 100μm以下 |