水に良く溶けて効率的に作物に吸収されるカルシウム剤「ダーウィンFC-100」
ダーウィンFC-100の主成分は硫酸カルシウムで植物へのカルシウム分と硫黄分の供給に極めて有効な剤です。
適用害虫と使用方法
ダーウィンFC-100の成分・形状
硫酸カルシウム | 98~99% |
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微量ミネラル分 | 300~500ppm |
有機酸分 | 500~1000ppm |
飽和水溶液のpH | 6~7(中性) |
粉状 | 30μ以下 |
用途 | 葉面散布、土壌潅水用 |
希釈倍率 | 1000倍 |
他の肥料・農薬と混用可能 (パッケージには「土壌潅水用」の記載はありませんが、潅水チューブの目詰まりの心配はありません。長年にわたりご利用の場合は定期的に洗浄することをお勧めします) |
商品の特徴
- 書成分が硫酸カルシウムなので、有効成分は「カルシウム」と「硫黄」です。
- 硫酸カルシウムは中性の物質で土壌のpHを変化させません。
他のカルシウム源と異なり、酸性土壌でも中性土壌でも、アルカリ性土壌でもカルシウムを作物へ効率的に供給します。 - 作物は栄養素を水に溶けた状態で根・葉・茎から吸収しますが、ダーウィンのカルシウム分は他のカルシウムと異なり、水に良く溶けて作物に有効に吸収されます。
- ダーウィンに含まれる硫黄は、植物がアミノ酸を合成する際の必須成分です。
- 日本の畑作土壌は一般的に水溶性カルシウムが不足しているといわれています。
カルシウム分が不足すると作物の成長が悪く、品質も劣り、病害にも罹りやすくなります。
ダーウィンの水溶性カルシウムは作物に効率的に吸収され、健全な生育をサポートします。 - ダーウィンFC-100は他の肥料・農薬と混用散布が可能です。
特に葉面散布は速やかに効果が発現します。 - ダーウィンFC-100のカルシウム分は水に溶けるため、1000倍希釈すると散布時の作物への汚れがほとんど目立ちません。
収穫期でも安心してお使い頂けるカルシウム葉面散布剤です。 - ダーウィンFC-100の成分、副成分、製造方法は全て有機JAS栽培に適合するものです。(メーカーでは有機 JAS認定を所得していませんが、資材証明書の発行は可能です。ご興味のある方は弊社までご相談下さい。)
ダーウィンFC-100と他カルシウム剤の比較
- 農業用カルシウムは「石灰」と表現されることが多く、「石灰」は酸化カルシウムを意味しますが、カルシウムの総称として使われています。
- 通常、農業用の石灰と呼ばれている剤は、生石灰(酸化カルシウム)・消石灰(水酸化カルシウム)・炭カル(炭酸カルシウム)・貝化石が代表的なもので、その他に石灰苦土(炭酸カルシウム・マグネシウム)・塩化カルシウム・硫酸カルシウム・硝酸カルシウムなどがあります。
- これらの石灰類は土壌の酸性を矯正するための中和剤及び土壌消毒用を目的として使用され、作物へのカルシウム補給用という観点からはあまり注目されていないのが現実です。
- 土壌中にはカルシウム分がたくさんあるのに作物にカルシウム不足の症状が出たり、土壌がアルカリ性になり作物の生育が悪く困っているという事例があります。これらの現象は次のように判断されます。
a).土壌中がアルカリ性になるのは生石灰・消石灰・炭カル・貝化石の使いすぎが大きな原因です。
b).土壌中にカルシウムがたくさんあるが効果が出ないという現象は水溶性カルシウムの不足が原因で、土壌から検出されるカルシウムは不溶性または難溶性で作物が吸収できないカルシウムということになります。
c).農業用カルシウムで水に溶けやすいのは「硫酸カルシウム」「硝酸カルシウム」「塩化カルシウム」でこのうち土壌や作物への影響・害などの問題のないのは「硫酸カルシウム」です。
カルシウム一覧を下記の通りまとめました。